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実名報道の裏で、被害者のSNSを検索する人々。

まず、2つの記事を紹介します。

1,ここ数日、神奈川県平塚市相模川で布団にくるまれた身元不明の女性の遺体が発見されたニュースがありました。後日、吉田綾奈さん(26歳)であることが判明した事件です。(1)

2,10月下旬におきた御嶽山の噴火。この自然災害で亡くなった方々の身元を報道するニュース。(2)

 

新聞紙

2つのニュースの共通点

この2つのニュースの共通点は、なんだと思いますか?

 

それは、どちらも亡くなった方の顔写真がfacebookから引用されている、ということす。テレビでは、某交流サイトと表現されることが多いですが、WEBサイトに「facebookより」と注釈があるようにfacebookから情報を引用しています。そして、twitterよりも多い。

 

なぜ、facebookが報道に使われる?

なぜ、twitterよりもfacebookが報道に使われるのか?それは、facebookは企業、芸能人のファンページを除き、実名登録が基本のサービスだからです。

一方のtwitterは、千差万別です。完全匿名もいれば、ニックネームでも大学名、高校名とクラスをプロフィールに公開している人もいます。それでも、警察の実名公表と相性が良いのは、実名登録が基本のfacebookであることは間違いないと思います。

 

実名報道SNSの危険性

実名報道があると、どうなるのか?

気分悪くなる方がいるかもしれませんが、僕は実名報道があると好奇心から

1,まずは、名前を検索。

2,同姓同名だとしても既に報道されている住所からそれらしき人物を発見することができる。

3,運良くいけば、書き込みを見ることができる。

これらをしたことがあります。御嶽山で亡くなった男性のfacebookの書き込みに「大丈夫か?連絡くれ!」こういった友達が安否を心配する書き込みも読んだことがあります。こういった報道から、亡くなった方々が使っていたブログ、SNSをまとめている掲示板もあります。(3)

もちろん、第三者が閲覧することができてしまうので、ニュースでfacebookの顔写真、書き込みを公開するな、とは言えません。誰もが見ることができる状態にあるので、当然といえば当然です。

 

facebookでは、書き込みをどのレベル(公開、友達、特定の誰かなど)で公開設定することはできるので、書き込みの公開範囲をきちんと設定すれば、報道利用されることはないかもしれません。ただし、顔写真は名前で検索すれば公開されているので、顔写真は公開されてしまいます。(4)間違っていたら、すいません。

 

まとめ

今まで、僕は興味半分で実名報道から「どんな人が亡くなったんだろう?」と思ってました。でも、それが自分だったら?

各サービス会社は、ユーザーの死後の問題について対処法を公開しています。(5)しかし、その動きよりも報道のほうが早いでしょう。亡くなってしまったらプライバシーの権利はないという意見もありますが、(6)実名報道で誰もが亡くなった人の個人情報を閲覧することができる前に、実名報道をやめて亡くなった方を保護するほうが良いのでは?と思いました。

 

参考サイト

(1)平塚女性遺体:夏祭りで知人から暴力…警察、トラブル把握 - 毎日新聞

(2)噴火後、小学生守ろうと 御嶽山で亡くなった方々:2:朝日新聞デジタル

(3)管理者が死んで放置されたブログ・HP 23墓目

(4)Facebookが「名前で検索されない」 オプションを廃止―プライバシー・コントロールの問題点を露呈 - TechCrunch

(5)あなたの死後、webに漂流するデータ・アカウントにどう対応する?

(6)死人に「プライバシー」はない? 死後に「恥ずかしい秘密」を公開されない方法は?|弁護士ドットコムニュース

3 亡くなった人の個人情報は個人情報保護法で保護されますか? | 個人情報保護法について|研究レポート| 総合案内|弁護士13名の総合法律事務所・弁護士法人リバーシティ法律事務所(千葉県市川市)